国後と海


 そらさん、電気柵に守られた木道からなら少しも怖いことはないと思いますよ。だ

けど、人がぞろぞろ歩いているときには動物の方が姿を見せないでしょうね。

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                            10月4日 知床峠

 知床峠で車から降りると、冷たい風が吹き荒れ空には雲が。目の前の羅臼岳

途中からは濃霧に隠れています。だけど国後島とそれを囲む海の上は雲が切れ、

くっきりした島影と輝く海が見えています。

 野付半島などからは、縦に長い国後島の末尾の部分を正面から見ることになり

ます。知床峠羅臼からは、島の横腹の部分を眺めています。まあこのときは、島

より青と灰色と乳白色が微妙に混じりあって光る海の方に目を惹きつけられたので

すが。

 でも寒くて、長く見とれているわけにはいきません。冬用のダウンジャケットで身を

包んだ白人の一家も、早々に車の中に引き返してきました。わたしも島と海の写真

を撮りおわるとすぐに峠を下りました。気温は零下になっていなかったと思うけど、

強風が体温を奪うので、雪原に立つような寒さです。