角を研ぐ雄鹿
10月4日 知床五湖からの帰り道に路傍の森で雌と仔は群れを作っていますが、雄は単独で行動する期間が長く写真に撮る機
会も多くはありません。今回はたまたま角研ぎに余念のない雄を見かけました。
雌や仔のほっそりした体つきと違い、見るからにがっしりした体躯です。繁殖期に
はハーレムを作り、群を掌握し雌を独占するのだそうです。
そろそろその時期なのですが、近くに群れはいませんでした。これからいずれか
の群れのボスに挑もうというのでしょうか。初めの四枚は同じ個体です。もう一頭
が近くの藪にいました。体を隠していて、頭部しか撮れていません。こちらの方が
角は短いけれど、先がよく研かれています。こんなに近くで争わずに互いに角を研
くだけ。二頭とも護るべき群れのない独身なのでしょう。