子ども鷲の漁
12月18日 美幌川
木の枝で魚影を待つ尾白鷲。体は大きいけれど表情はあどけない。生後2年ほ
どの子どもだろうか。ウグイか何かゲットして雪の上に運んだまではよかったが、
取り囲むカラスたちにたちまち横取りされる。恨めしそうなその姿。大人ならむざ
むざ奪われなかっただろう。漁は獲物を飲み込むまで終わらない。防御の技術が
未熟な子どものこと、諦めて再びトライする。
カラスは自分では漁をしない。もっぱら鷲にまとわりついて横取りを狙う。一羽な
ら敵わない。集団で攻める。鷲は仲間と協力しないから、常に一対多である。家に
居ても聞こえるけたたましい鳴声のたびに、攻防が繰り返されているようだ。