よじれる樺の木
斜里岳、それぞれに味わいがありますよね。
11月21日 小清水ハイランド他
樺の木が緑の衣を脱ぐ季節には、骨格が露わになります。網走と根室間を結ぶ
国道243は、美幌郊外で白樺並木が続きます。その幹や枝は素直に伸びている
のですが、小清水ハイランドや道道102の標高が高い部分の岳樺は、折れたり枯
れたりよじれたり。
102号から小清水ハイランドへ登る道はもう閉ざされたでしょうか。冬の藻琴山
へ上る人以外、積雪期のハイランドに立つ岳樺(1~3枚目)の様子は見ていない
でしょう。でも想像はできます。幼木はけっこうまっすぐなのですが、さらに高く伸び
ようとする幹は折れ、枝は下に曲りよじれています。重くのしかかる雪の仕業でし
ょう。
藻琴山展望駐車場まで下りてくると、樹高はややましになります(4,5枚目)。よじ
れも少ないような。それでも梢近くには枯れている枝も目につきます。屈斜路湖を
渡って吹き上がる風に痛めつけられるのでしょうね。枝に積もる雪は吹き飛ばして
くれても、厳冬期の風はきっと枝の芯まで凍らせます。