2016-09-29 秋の野に咲く 日記 #秋 9月20日 野付半島 開陽台に行った日、脚を伸ばして立ち寄つた野付半島の海岸草原に咲いてい た花たちです。ゼンテイカが一帯を黄金色に染め上げていたころ、ハマナスの花 の赤と葉の緑が草原を覆い尽くしていたころの華やかさはもうありません。灰色・ 茶色混じりの草叢に分け入った足元に、ここに一輪あそこに一叢とひそやかに。 エゾカワラナデシコはもうほとんど種になった枝に、二輪だけ花が残っていまし た。長い茎に着くはずのツリガネニンジンの花が、地面に接するように低く咲いて います。仲間から離れたエゾフウロの花が一つ。散り残ったハマナスの花びらは、 くたびれたように捩れています。群れることが多いヤマハハコが、ここでは一株だ け。エゾオグルマは枯れかけた葉に埋もれそうですが、それでもその蒲公英色の 輝きが目を惹きます。