初冬の砂湯


 タムラ、屋根裏のつららは譬えです。つららは、雪や氷が表面や周りから融けては

凍りを繰り返し、根には扁平な氷が、幹には細長い円錐のような氷が成長するよ

ね。ウチの場合北西側の下屋根に、上屋根から落ちて溜まった雪の重みで二階の

壁との間に隙間ができ、そこから一階の天井と二階の床の間に雪や氷の融けた水

が染み込んで、寒くなれば凍り、暖かくなれば融けてわたしの寝室に滴るのだと思

ます。凍って融けてまた凍りというところがつららと同じことから、すが漏りと言う

言葉になったのでしょう。

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                         11月30日 屈斜路湖畔 砂湯

 美幌峠を越えると、オホーツク海側気象圏から太平洋東部側気象圏に移り、積

雪量が少なくなります。湖畔の砂を掘ればお湯が沸く砂湯でも、厳冬期には湖面

に氷が広がり、岸にも雪が積もりますが、この日はまだ11月。黒い砂と空のよう

に青い湖水に対し、白鳥と冠雪した藻琴山の白が際立っていました。昼近い時刻

なのに、屈斜路湖を閉ざしていた雲海の名残がまだたなびいています。