川湯に向かう道道52号線を走っていて、湖畔の森を行くキタキツネに気づきま
した。雪の森がよくにあいます。白い草原や凍った湖を行く姿も風情がありますが、
目立ちすぎて、なんだか心配なような。
森の中だと木の幹や笹の葉に紛れて、白い雪に茶色い体が浮き立つこともあり
ません。たびだび立ち止まって顔を雪面に近づけながら、ゆっくり歩いています。
森に棲むネズミの気配を窺っているのでしょうか。
開発が進んで森が狭くなっていてやむを得ないのかもしれませんが、舗装され
た道路やトラクターの行き交う畑では、どこかみじめ。雪の森を行く姿はしっくりき
ます。