瀑布岸壁を穿つ


 ゆめらじさん、あのドラマで名前は覚えていますが、カンパネラがどんな花った

か記憶があいまいです。釣鐘草という和名をもつ白や青の、大輪のキキョウに似

花だったような気もします。

 荒々しくなる気候、地殻変動の活発化、推進される原発、日本市場をアメリカ強

資本に差し出すTPP、極右政権を支える財界、破滅願望を秘めた偏狭な言

論、深まる格差。先を憂うるだけでなく、今を繊細に生きなければとは思うのです

が、気にしはじめるととどなく気分が落ち込みます。

 慰めはこの地の自然。あなたもまたその中に身を置いてみませんか。

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                          10月7日 層雲峡紅葉滝

 赤石川の流れが、地下から噴出して固まった溶岩をここまで深く穿つには、どれ

だけの時間がかかったのでしょう。紅葉滝は紅葉谷散策路のどん詰まりにありま

す。落差こそそれほど大きくないものの、滝壺を叩く瀑布は濃い水煙の幕を作る激

しさがありました。

 たどり着くには険しい山道を登らなくてはなりません。それでも帰路にはたくさん

の人と行き交いました。層雲峡の知名度と紅葉の季節が、人々を惹きつけたのだ

と思います。わたしより年配に見える女性を励ましている集団がいくつかありま

た。最後まで歩ききったのでしょうか。道を譲ると、たどたどしい「ありがとう」や外

語が返ってくることも。