流氷の岬
タムラ、ワシたちは美幌川の魚を目当てに来るのだと思います。サケの遡上は晩
秋で終わるけれど、他の少し小さ目な魚は冬でもいるようです。釣り人を見たことも
あるし、ワシが獲った魚を横取りしようとカラスが集まる場面に出会ったこともありま
す。
昨日の午前中に撮った能取岬の風景です。西寄りの風が続きました。岬の西側
と北側には流氷本体が接近しています。沿岸氷は発達途上で本体と接続していな
いところもあり、海面も残っています。一面の大氷原とはまだ言えません。
岬の東側に位置する網走海岸では、ジャム氷の漂う海面が広がり、ウニ漁の小
舟が浮いていました。網走港で見る流氷は、沖の白い帯です。港の写真はまた別
の日に。
午後5時に更新された海氷速報では、網走港周辺を除き、紋別から知床岬まで
海面の9割以上が海氷に覆われていました。午後には流氷本体が午前中よりさら
に陸側へ移動したようです。
網走気象台が19日を流氷接岸初日と発表しています。沿岸水路が閉ざされて
船が航行できなくなった最初の日ということです。去年より3週間前です。昨日か
ら流氷観光砕氷船「おーろら号」の運航が始まりました。この流氷シーズンの幕
開けに、観光業関係者は期待を膨らませているでしょう。