冬のエゾリス
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします
凍てついた朝、美幌川の土手に立っていたとき、雪の上を何かが走る姿が視界
の隅をよぎりました。隣接する公園の針葉樹の下です。最初は川原に棲みついて
いるキタキツネだと思いました。でも土手を下りて近づくと、さっと木に駆け登りま
す。それでわかりました。エゾリスです。一昨年の冬姿を見かけ、それ以来気を付
けていましたが、ここではずっと会えませんでした。
わたしの接近を察知して素早く一本の木に駆け登り、霧氷の着いた葉陰に身を
隠しました。このとき撮れたのは根元の反対側に回り込む尻尾の先だけ。見上げ
ながらその木の周りをしばらく歩いたけれど、密集した枝に遮られてどこにいるか
わかりません。
あきらめて帰ろうとしたとき、思いがけず隣の木から降りて来ました。梢から梢に
移っていたのです。相当なジャンプ力です。目の前の木に登りかけ、カメラを構え
たわたしに気づいて立ち止まってくれました。しばらく見つめ合いです。なかなか
この距離では撮らせてくれません。わたしが動かなかったのがよかったのかな。
なんだかどこかのオッサンみたいな顔ですね。